10年後、69%のサラリーマンが消え、フリーエージェント時代が到来する。


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1.2015年現在、人の平均寿命は企業の平均寿命の約13.3倍。

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動物の寿命は、20億÷心拍数という方程式で決められるとする説があります。ネズミはゾウよりも心拍数が高いが故に短命なのです。人間の場合、心臓から視た寿命は約50年となります。事実、江戸時代、日本人の平均寿命も約50年でした。ところが、明治維新を経て、肉食文化が日本に浸透したことにより、今や日本人の平均寿命は男女ともに約80歳にまで伸びたのです。菜食主義が流行しておりますが、やはり週に一度の肉、特に体温を温める羊肉を食べると人の寿命にはよいでしょう。

対照的に、寿命を著しく縮めているのは日本企業です。ビジネスの語源は「busyにさせるもの」ですが、あまりに忙し過ぎてしまって、ここ数十年で心拍数があがっているのかもしれません。1970年代には、約50年あった企業の平均寿命も2015年現在約6年と、半世紀足らずのあいだに8分の1以下にまで寿命を縮めています。つまり、寿命が伸びて嬉しいのは働き方を変えられた人なのです。

2.「会社」という概念はまもなく化石となる。

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江戸時代「連」という組織システムが機能し、社会的発展に貢献していました。「この指とまれ」方式でプロジェクトごとに人材を集め、そのプロジェクトが終われば解散するといったものです。このような方法「連」が21世紀にグローバル化していくと主張するひとりにトム・ピータース氏がいます。ピータース氏は断言します、

「21世紀の仕事は【人材】と【プロジェクト】。ふたつの両翼からなる」

と。そこにはもはや会社やサラリーマンといった概念はありません。必要なのはプロジェクト自身のおもしろみと魅力的な人材が集まるタイミングだけとなります。

【ピータース氏が重視するフリーエージェントの条件】

・人の話を丁寧に聞き、需要を見極める。

・たしかなネットワークを構築する。

・自分自身に何がしたいのかを問い続ける。

 

3.米国では、すでに5000万人近くフリーエージェントがいる。

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会社に社蓄として可愛がられても、もはや高値で売られることはありません。企業の寿命を縮めたのは、IT化とグローバル化につきます。しかし、そのふたつがあったからこそ、個人が組織に頼らずに、自分たちの手で未来を切り拓くという選択肢が21世紀には加わったのです。ひとつのものが滅びれば、それと同時に必ず新たなものが誕生します。オーガニゼーションが消えて生まれたものはフリーエージェントでした。フリーエージェントの根幹をなす概念が「自由」であり、それは偶然を必然化しようとする意志から生まれます。会社から離れる機会がたまたまやってきたのなら、勇氣を持ってその機会をしっかりとつかむことです。このような時代に、ひとつの会社に忠誠を誓うことは不自由であると同時に、非常にリスクのあることなのですから。

 

4.フリーエージェント社会では「引退」もまた消える。

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フリーエージェント社会を提唱し、実際にフリーエージェント同士の情報交換の場を提供されているNPO法人ライフデザイン研究所の浜岡康雄所長によれば、「引退」というシステムもまた永い歴史における一時的な現象に過ぎないようです。定年が65歳であろうが、70歳になろうが、超高齢化社会において、シニア層が文字通り完全な「引退」をしてしまえば、瞬く間に日本国家組織としての寿命も縮まることでしょう。それよりも定年退職されたシニアがフリーエージェントとして本来の志に添った働き方をされた方が、日本にも萎れし花が咲く可能性が高くなります。

【ライフデザイン研究所が重視するフリーエージェントの条件】

・たしかなビジネスチャンスを若い世代と共有する器

・プロジェクトに必要な人脈と知恵、資金の提供

・妥当な報酬に対する容認

これらの条件を背負える覚悟があるのであれば、たった今からフリーエージェントとなる準備をした方がよいでしょう。

 

5.シニア層に人脈がフリーエージェント社会のキーとなる。

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江戸時代、フリーエージェントの代表格と云える人物が山東京伝でした。50年あまりの生涯で戯作者や画家、煙草入れ屋店主など33もの肩書きと名前を持ち、複数の事業を成功させただけでなく、質素倹約を強制する当時の幕府を風刺する作品を書き続けた江戸っ児です。その京伝が重視したのが「身軽さ」であったと云われています。チャンスは常にご縁とご縁のあいだをつなぐ橋から生まれます。リスクを恐れない身軽さから生まれる洒落っ氣に蔦谷重三郎が惚れこみ、自分より若いフリーエージェントに資金や人脈を提供したのです。社会に影響を与えるフリーエージェントの背景には、必ずそのひとつまえの世代の心意氣が見え隠れします。

超高齢化社会にさしかかった現代日本。シニア層の知恵と人脈なくして、フリーエージェント社会の実現はあり得ません。国の借金は漫画のような額になり、若者ばかりでなく高齢者破産も日常茶飯事に起こっています。世界は今、方法としての京伝を欲しているのです。

 

 

【参考文献】

Tom Peters! Company

NPO法人ライフデザイン研究所